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【松浦達也 肉道場入門!】堂々400グラム! 本場で食べてほしい、新潟『せきとり』のカレー味「半身から揚げ」 (1/2ページ)

★絶品必食編

 地方でうまいものに出合うと、つい「東京に進出してくれないものか」と考えてしまうことがある。

 新潟駅から車で10分ちょっとのところにある、「せきとり」(新潟市中央区)のから揚げを食べたときにもそんなことを考えてしまった。

 カレー味のから揚げである。それも骨付きで約400グラムという堂々たるサイズ。

 卓上に置かれた皿の上からは、誰もが好きなあのスパイシーな風味が漂う。外側はパリッパリに揚げられた皮目が香ばしい。そこに大口を開けてかぶりつき、メリメリと肉を引きちぎる。

 立ち上る湯気とともに鼻腔を直撃する香ばしさ。肉をほおばれば、口いっぱいに肉汁があふれ、噛むほどにカレー粉の香りがもも肉の味を膨らませる。

 これに類するから揚げに、他の都道府県で出合ったことがない。それもそのはず、実はこの店の「半身から揚げ」は独自に開発したものだからだ。

 もとをたどれば、戦前は養鶏業を営んでいたという。しかし戦後、その経営は徐々に悪化していっていた。

 そこに婿入りした初代店主が昭和34(1959)年、育てた鶏をから揚げにして売る屋台を自宅の敷地内で始めた。

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