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【安達純子 健康寿命UP術】「高齢者自身がスタッフ入り」で生まれる相乗効果 「予防トレ」で要介護者減らす (1/2ページ)

 健康寿命を縮める国内の要介護(要支援)者は620万人で、右肩上がりに増加している。自分の親が要介護(要支援)の認定を受け、通所介護(デイサービス)に通い始めると、「親の介護で仕事を辞めなければならないのか」との思いも強くなるだろう。ところが、介護予防トレーニングをすると、デイサービスの必要がなくなる人がいる。

 たとえば、東京都豊島区で昨年来行っている介護予防体操「としまる体操」(別項参照)では、65歳以上の豊島区民計49人を対象に、3カ月間、週1回のモニター検証を行ったところ、普段の歩く速さ▽できる限り早く歩く速さ▽身の軽さの指標-などで効果があり、杖が不必要になり、椅子からの立ち上がりもすんなりできるようになった高齢者がいる。

 「としまる体操は、みんなで輪になり、みんなが先生。ご自身が主体となる介護予防体操です。結果として、デイサービスをやめて元気な方もいます。ご自身が主体となることで、高齢の方でも心身の健康を取り戻すことができるのです」

 こう話すのは、東京都健康長寿医療センター高齢者健康増進事業支援室の大渕修一研究部長。「としまる体操」の開発に協力するなど、高齢者主体の介護予防に力を入れている。

 「近い将来、要支援認定になる人を半分に減らしたい。また、要介護になった人の心身機能も改善したい。そのためには、介護予防体操はもとより、高齢の方々が地域社会で活躍できる場も必要だと考えています」

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