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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「世界」》山菜の世界の奥深さ (2/2ページ)

 地産地消とよくいうが、その最たるものが山菜だ。時期も限られるし、時間をおくとアクが強くなる。山形では、よく農家のおばちゃんが前日か今朝とったばかりの山菜を道路の路肩に並べて売っていた。ふだんあまり料理をしないが山菜を購入した日は、自宅であくぬきをしてみそあえをして楽しんでいた。

 札幌ではおばちゃんから買う機会がないが、札幌市民のソウルフードともいえる山菜は「行者ニンニク」通称アイヌネギだ。店で買うのではなく自分たちで取りにいって自宅でジンギスカンと食べるのが通例という。

 春になると、山菜が食べたくなるのは、天然の苦味が冬の間に縮こまっていた身体に刺激を与え、目覚めさせてくれるからという。ビタミンもあるし、抗酸化作用のあるポリフェノールもある。

 ただ、よい話ばかりではない。冬眠しているクマも山菜を食べに出てくる。秋田では、根まがり竹をとりにいった人が襲われ、命を失った。山菜採りで相次ぐ山での遭難は警察、消防など関係機関を悩ましている。とはいえ、山菜が食を豊かにしてくれる。山形での山菜の出会いが、食の新しい世界を広げてくれた。(杉)

【zak女の雄叫び】取材や日常…。女性記者21人が月ごとのキーワードで本音を綴るリレーコラムです。6月のお題は「世界」です。