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【阿部亮のつぶやき世界一周】タイ、フラミンゴ…体が真っ赤な生物のナゾ、驚異的な環境適応能力

 弱肉強食の自然環境で、ナゼ目立つ真っ赤な生物が存在しているのかを調べてみた。

 まずは日本人にとって魚の王様であるマダイ。頭と尾を付けた尾頭付きはお祝いの定番。似たような形や赤い色の魚を「○○タイ」と命名しまくって、和名にタイが付く魚は何と200種以上ある。こんなこと、日本以外では絶対にない。

 ナゼそんなにタイを特別扱いするのかというと、何といっても赤い体色のおかげだ。単純に考えると、青い海に赤い色は目立って敵に見つかりやすいのではと思うがタイは「エビでタイを釣る」のことわざ通りエビが主食。甲殻類に含まれる「アスタキサンチン」には赤の色素が含まれるため、体表が赤くなる。

 そして鯛は水深30~200メートルに生息していて、そこでは太陽光線のうち波長の長い赤は吸収されやすく、深度が増すと赤は灰色~黒に見えるので赤い体色は保護色。深海にはキンメダイほか、真っ赤な魚が多数存在する。

 もう一つはフラミンゴ。アフリカや南アメリカに生息する大型の水鳥だ。空からも地上からも、濃い紅色は目立ち過ぎではと思うのだが…。

 フラミンゴは乾燥地の強アルカリ性の湖や塩湖、干潟に生息しているが、そこは食物を奪う競争者や捕食者が、誰も近づけない特殊な環境。そこに発生する浮遊性の藍藻を主食としていて、藍藻に含まれるβカロテン(ニンジンの赤い色素)が羽毛を赤くする。過酷な環境に適応した結果が、あの紅色。どれだけ目立っても、誰にも襲われる心配がない。

 生物の進化と環境適応能力は驚異的だ。

 ■阿部亮 北海道札幌西高等学校卒業。19歳で陸路を世界一周。ニッポン放送「阿部亮のNGO世界一周!」のメインパーソナリティ。ミャンマー、ネパール、カンボジア、ブルキナファソ(西アフリカ)に12校の学校を建設している。

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