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【松浦達也 肉道場入門!】自家製しっとりハムに悶絶 川崎・新百合ヶ丘「Hacci 8」 (1/2ページ)

 飲食店で「自家製」と書かれた品を見るとつい注文したくなってしまう。

 先日、所用で川崎の新百合ヶ丘を訪れた。ふらりと寄った地元の肉ビストロに気になる品書きを見つけた。

 「しっとりポークハム」。いまどき「ハム」を単体でメニュー化しているということはそこいらのハムではないだろう。聞けば、案の定「自家製」だという。

 即注文である。もちろん「自家製」というのもよかったが、何より店の雰囲気が気負いすぎていないのがよかった。

 近年、都心の肉ビストロで自家製の加工肉を頼むと、スパイスやハーブの主張があまりに強い「どうだ!」と言わんばかりに肩に力の入りまくった皿が供されることがある。

 対してこの店のハムは余計なことをしていない。作り方は、まず塩と胡椒、ミックスハーブで豚肉を丸1日漬ける。その後1時間ほどかけて低温でコンフィ(油煮)し、そのまま1日かけて常温まで冷ましたもの。それだけだという。

 だが「それだけ」なのがとてもいい。

 箸やフォークで皿から取り上げただけで「しっとり」とした質感が伝わってくる。そのピンク色の肉を口に運べば、やさしい食感がほんのりとした塩気を携えて口内にすべりこんでくる。

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