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【命を奪う心不全を防ぐ!】50代から要注意! 高血圧が引き起こす拡張障害 (1/2ページ)

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 「心不全パンデミック」という言葉をご存じだろうか。インフルエンザなどの感染症の世界的流行を指す「パンデミック」をもじって、心不全になる人が今後世界的に、爆発的に増えることを警告する概念だ。

 その数は、日本では現在100万人とも120万人とも言われている。死因第1位のがんの罹患者数(2016年予測で約100万人)と同じかそれを超えていると考えられているが、これからはがんと同じかそれ以上に気をつけ、理解しておくべき疾患だ。

 心不全の定義は、「心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気」だ。心臓が悪くなる主な原因は次の6つである。

 □心筋梗塞・狭心症
 □高血圧
 □心筋症
 □弁膜症
 □不整脈
 □先天性心疾患

 東京ベイ・浦安市川医療センター循環器内科部長の小船井光太郎医師によると、高齢の心不全患者は次のような経緯をたどることが多いという。

 6つの原因のどれかによって急性心不全を起こした人が、肺うっ血(肺に血液がたまる)になり呼吸困難を起こす。初めての発症であれば、薬物治療その他を受けて9割以上の人が元気に退院する。しかし、元気になったのをいいことに通院や薬を止めてしまったり、加齢などによるさまざまな不調が重なったりすると、多くの場合再発する。

 初めての発症から1年以内に再発を3、4回繰り返し、そのたびに元の状態より悪くなっていく重篤な人も多い。心不全の5年生存率は50%を切るそうだ。

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