記事詳細

【安達純子 健康寿命UP術】危険な血管のコブを避けるには? 医師「飽和脂肪酸のとり過ぎに十分注意」 (1/2ページ)

 脳梗塞や心筋梗塞に関わる動脈硬化では、血管にコブのようなものが生じ、破れて血栓(血の固まり)になると血流を止めて命に関わる。医学の進歩で助かる人も増えたが、後遺症などで日常生活に支障が生じる人も。健康寿命を延ばすには、動脈硬化による血管のコブを防ぐことがなによりだ。そのコブを後押しする最大要因は、肉類などに多く含まれる飽和脂肪酸という脂の成分である。

 「飽和脂肪酸をとりすぎると、血管にコレステロールがたまってコブの原因になります。動脈硬化は、赤ちゃんがミルクを飲み始めたときから始まり、成長過程の食生活が血管のコブを加速させるのです。健康寿命を延ばしたいなら、飽和脂肪酸のとり過ぎには十分注意していただきたい」と、帝京大学臨床研究センターの寺本民生センター長は警鐘を鳴らす。

 「日本人の食事摂取基準(2015年版)」によると、飽和脂肪酸を含めた脂質の1日あたりの基準は、総エネルギーに対して20~30%。16年の「国民健康・栄養調査報告」では、脂質が30%以上の人は3割を超える。この基準が一般の人には分かりづらい。

 全体の何%が脂質になるかなど、計算するのは面倒だ。ならば、飽和脂肪酸の量を知るために-と食品表示を見れば、「脂質」はあっても飽和脂肪酸の表示はない。

 「米国や南米諸国などの諸外国では、飽和脂肪酸の食品表示が義務付けられています。私たち日本動脈硬化学会では、日本でも飽和脂肪酸の表示の義務化を消費者庁へ働きかけていますが、実現できていません」

zakzakの最新情報を受け取ろう

関連ニュース