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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「失敗」》お葬式で流す曲で失敗しないために (1/2ページ)

 自分のお葬式に、どんな曲をかけたいか-。

 かつて同時期に、音楽担当をしていた記者仲間と久しぶりにやりとりをして、こんな話になった。

 私だったら、ブラームスの交響曲第3番の第3楽章を選びたい、と思った。人間の声に最も近いとも言われるチェロが、甘くてそこはかとなく哀しいメロディーを奏でて始まる。みんな「それはいいね」と賛同してくれた。

 古い映画が好き方なら、イングリッド・バーグマンやイヴ・モンタンが出演した「さよならをもう一度」で、印象的に流れるメロディの原曲と言えば分かってもらえるかもしれない。映画はフランソワーズ・サガンの「ブラームスはお好き」が原作だ。ほかにもジャズやポップスにも編曲されて、フランク・シナトラもその甘い旋律を歌っている。

 だがやっぱり、自分の葬式では、原曲で流してほしいと思う。哀切のメロディーは途中、チェロから木管楽器、そしてホルンに受け継がれていく。ロマンチックな音の厚みに最期はくるまれていたい。それから、憂愁なのだけれど、少し、光を見るように明るく展開するのも、この音楽の魅力だ。悲しみの中で見る光は本当に美しいから。

 現代の葬儀では、「いい日旅立ち」や「川の流れのように」「千の風になって」が人気と聞く。故人が生前、愛した1曲を流してあげたいという遺族も多いだろう。クラシックではショパンの「別れの曲」や、モーツァルトのレクイエムなどもよく流されるという。

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