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【BOOK】浅田次郎さん、66歳で初の戦場ミステリー 日中戦争期の万里の長城が舞台、従軍作家が挑むナゾ解き (2/3ページ)

 --犠牲になったのは、独立歩兵大隊から“居残り”を命じられたロクデナシばかり

 「これも架空の大隊ですが、独立歩兵大隊自体は、日中戦争の典型となった部隊です。それまでの師団・連隊の歩兵編成ではなく、日中戦争のときに、機動力がある独立歩兵大隊をたくさんつくりましたから」

 --ナゾ解きを行うのが、従軍作家と帝大出の検閲班長(中尉)、そして、たたき上げの憲兵隊曹長という異色の組み合わせ。戦争に協力した当時のメディアへの批判も込められている

 「それは、暗に込めていますが、もしあの時代に僕が同じ立場になったらたぶん、(従軍作家を)やっていたと思いますよ。時代の空気もあるし、最近の調査では、報酬もすごかったらしい。それから、売れっ子作家なら、連載の締め切りから逃れる大義名分にもなる。だいたい1カ月半ぐらいの出張ですからね。まぁ家族は止めたでしょうけど」

 ■最近の小説に足りないものは「背景」

 --3人のキャラがユニーク。作品の中で小説家に、帝大出の作家の小説は面白くない、と言わせていますが、ご自身の姿も投影されてますか

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