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【BOOK】今でも続く衝撃的なアルビノ狩り 初瀬礼さん「呪術」 “二足のワラジ”での3作目は異色追跡劇 (1/3ページ)

★初瀬礼さん「呪術」新潮社・1800円+税

 2013年のデビュー以来、テレビ局勤務と作家の“二足のワラジ”を履き続ける。1作目は血の復讐、2作目はパンデミックをテーマに執筆。そして3作目となる今作は呪術師に狙われるアルビノ(先天性白皮症)の少女が登場し、アフリカ、ロンドン、東京の追跡劇が展開する。(文・竹縄昌 写真・宮川浩和)

 --執筆のきっかけは

 「以前、テレビのバラエティー番組で見たアルビノ狩りがきっかけでした。実態は相当に衝撃的で、殺すだけじゃなく、生きたまま手足を切断したりする。今でもそんなことがあるのかと興味が湧いて調べたのがきっかけです。番組自体は真面目に取り組まれ内容もちゃんと押さえられていました」

 --調査はどのように

 「どういう話にしようか骨格を作りディテールに入りましたが、アルビノは日本でも世界的にも差別されがちな人たちなのでその表現や事実関係を本当に書いていいものかどうか、悩みました。人に話を聞いたり、本は結構読みました。ほぼ書き上げてから、いろんな人にこういう話をどう思うか、感想を求めたりもしました」

 --アルビノへの理解のきっかけにもなった

 「まず間違ったことを書かないようにしました。推薦文を寄せてくれたり、問題なく生活したりしている人も多いが、もちろん全員がそうじゃない。ただ、アルビノの人たちの間でもいろんな考え方があるし、あまりステレオタイプにしないことに一番気を使いましたね」

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