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【外国人が見るニッポン】仕事の辞めドキを誤る日本人と2/3の法則 (1/3ページ)

 みなさん、カーク ヴィ ジビョーティ? (ロシア語で いかがお過ごしですか?)

 都内はもう春の始まり、地獄の花粉シーズンということで絶賛ノックダウン中のロシア系関西人のブラスと言います。

 日本に来た頃は花粉症などという奇妙な病気の存在に恐れ驚き、マスク姿の日本人を見て笑っていたものです。あっという間に僕も同じ状況になりましたね。(笑)

 さすがのロシア人でも日本に住めば花粉には勝てません。杉の木が多すぎるねん! まったくどないなってんねん!!

 さて前回のコラム「欧米の真似事はいい加減ヤメにしません?」では日本の昔ながらの“年功序列”というやり方が日本人の性格にはよく合い、1つの職場に居続けることで技術やスキルに磨きがかかるので、それが品質の良い日本製品、サービスを生み出すきっかけになっていたのではないか。欧米の効率的なやり方を真似しても品質が損なわれるだけで、結局欧米には勝てないのではないかという点について触れました。

 今回は欧米人と日本人の仕事に対する考え方の違いについて掘り下げてみたいと思います。

 日本と欧米の大きな考え方の違いとして、日本には「1つのことを諦めずに頑張り続けることでいつか報われるんだ! 今苦しめば未来で楽ができる!」という“我慢の美学”があるのに対して、欧米では「新しいことにどんどんチャレンジしよう! 色んなことを試してみることで自分に合うモノが見つかるはずだ! 自分の苦手なことはすぐにでも辞めて得意分野を伸ばそう!」という“切り捨ての美学”が存在しています。

 要は今の幸せ、成功を求めるのが欧米人、将来の幸せを求めるのが日本人なんですね。

 たまたま昔の日本人は“我慢の美学”を選択した為、社会全体の仕組みが年功序列によく合ったスタイルになっただけで、昔の日本人が“切り捨ての美学”を選択していれば日本も欧米に近い効率主義的な社会になっていたのではないかと思います。

 現代の日本では欧米化に伴って、この“切り捨ての美学”を崇拝する新しい日本人が増えたと感じます。

 僕の周りの若い日本人からは「必ずしも今頑張らなくてもいいと思う。自分がやりたいことが見つかればその時に頑張ればいい」「自分に合わないことを無理に続けても効率が悪いし、今の環境が合わなければまた変えればいい」こんな意見をよく耳にします。

 年配の方も「最近の若者はすぐ会社を辞める! キモがすわっとらん!」とよく言いますよね。

 欧米の効率主義を受け入れるということは欧米の“切り捨ての美学”を受け入れることになり、このような考えを持つ若者が増えるのは当然のことなのです。

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