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【松浦達也 肉道場入門!】「牛は西国」鎌倉時代の文献が示すルーツ 国産牛の特徴が記された巻物『国牛十図』 (2/2ページ)

 昭和初期に発行された『明治大正大阪市史』にも記録がある。「肉屋は嘉永4、5(1851、52)年頃におくみ町(後の西区阿波座中通)で徳松なるものが(中略)行燈に山『どり』と書き現はして、窃かに牛肉を売りたるを元祖」とし、同じ頃に『牡丹』という肉店があったことも記されている。

 その後、1856(安政3)年頃には福沢諭吉が「難波橋の南詰と新町の郭の側」にある「牛鍋を喰はせる店」の存在に触れているのは、以前本稿で触れたとおり。

 文献からは、当時、京都・三条のあたりで牛鍋屋が相次いで開店していた様子も伺える。

 まさに「牛は西国」だが、今回はこのあたりで紙幅が尽きた。詳細はまた次回に続く。

 ■松浦達也(まつうら・たつや) 編集者/ライター。レシピから外食まで肉事情に詳しく、専門誌での執筆やテレビなどで活躍。「大人の肉ドリル」に続く新著「新しい卵ドリル」が好評発売中。

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