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【ぴいぷる】異能の薬学者・生田哲氏「どう生きて、どう死ぬかを考える時代」 専門家らしからぬ“アンチ発言”に驚き (1/3ページ)

 「インフルエンザは5日間寝れば治せる」「睡眠障害は昼間体を動かせば解消できる」「鬱病に依存性の強い抗鬱剤はもってのほか」など薬学分野の専門家らしからぬ“アンチ発言”を繰り返す。

 話題となった『ビタミンCの大量摂取がカゼを防ぎ、がんに効く』(講談社+α新書)、『脳と心を支配する物質』(サイエンス・アイ新書)などの著者で、医療評論家・ジャーナリストの肩書も持つ。

 米イリノイ工科大助教授などを経て、現在、著作や新聞・テレビ、講演活動を通してライフサイエンスとの正しい付き合い方を提言している。

 現代は、医療分野からみるとどういう時代なのだろう。

 「病が細分化され“可視化”されていく時代。例えば鬱病や過労死。以前は性格が弱いから罹患(りかん)するのだ、気持ちを鍛えれば治るなど根性論での対処法がまかり通っていた。でも今、それらは『鬱病』『過労死』という病名がつく病気として認知されています。医療の進歩は新たな病気をつくり出し、それにともない薬剤や治療法の選択肢も増え続けている、そんな時代ですね」

 とりわけがんの治療法は日進月歩。生田さんはアメリカのベンチャー企業の取り組みを紹介する。

 「がん細胞は数時間にわたり摂氏41度の高熱にさらせば死滅することが分かっている。そこで患者を人工的にデング熱に罹患させ高熱を出させることでがんを治そうとする試みが今、あるベンチャー企業で進んでいるのです」

 体温が42度に上がれば脳死などを引き起こしかねず、41度のコントロールは極めて困難な治療法だ。またアメリカの大手製薬企業では、がんの高価な新薬も開発されようとしている。だが、これらから得られるのは2~3カ月の延命。しかも成功率はわずか7%と低いという。

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