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【安達純子 健康寿命UP術】歯周病を悪化させないために 歯茎を鏡でチェック、早期治療が肝心 (1/2ページ)

 歯周病は全身の病気と関係し、健康寿命を縮める要因となることを前回までに紹介した。50代の半数以上は、歯と歯茎の境目間の歯周ポケットが4ミリ以上で、歯周病の疑いがもたれている(厚労省「平成28年歯科疾患実態調査」)。歯周ポケットで無数に繁殖する歯周病菌が、歯茎や歯の周りの組織に炎症を起こし、歯の土台の歯骨(歯槽骨)を溶かして抜歯の最大原因にもなる。

 しかし、早期段階では、ハミガキのときに歯茎から少々出血する程度で自覚症状に乏しい。そのため、中年期以降に、知らぬ間に歯周病を悪化させてしまう人がいる。

 「歯茎の炎症を伴う歯周病炎は、乳歯から永久歯に入れ替わるときに始まる人もいます。歯周病はライフステージ(青年期・壮年期・老年期など)に沿って起こりやすいのです。中年期以降に歯がグラグラして、気づいたときには相当進行しているケースもあるので注意が必要です」と、東京医科歯科大学歯周病学分野の和泉雄一教授は警鐘を鳴らす。

 ライフステージごとに生じやすい歯周病では、女性の場合、女性ホルモンのバランスが歯茎の炎症を後押しするため、思春期関連歯肉炎を起こしやすくなる。また、妊娠出産に関連した歯肉炎もあり、女性は20代から歯周病に注意が必要になる。

 「歯周病は早産との関わりも報告されています。若い頃から歯周病が始まっている人もいるので、歯科で定期的にチェックして、口の中の健康を守っていただきたい」

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