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【安達純子 血圧を下げる新常識】小刻みな血圧変動に注意 「外来差血圧」大きいと脳卒中リスク10倍に (1/2ページ)

★小刻み変動編

 春が近づく頃は、日々の気温の寒暖差により血圧変動を起こしやすくなる。一般に気温が上昇すると血圧は下がる傾向があるので、家庭血圧測定で「昨日は上の血圧が140(単位・mmHg)だったのに、今朝は130」という人もいるだろう。翌朝は「再び140」かもしれない。

 かかりつけ医の受診でも変動は起こる。

 「前回は150でしたが、今回は135ですね」と医師からいわれてホッとしたのもつかの間、次に受診したときには再び「150」。

 この小刻みな変動、実はよくないのだ。

 「診察室での血圧測定値の変動を『外来差血圧』といいます。外来での血圧測定値の変動が大きいと、脳卒中のリスクが約10倍と海外の研究論文で報告されています。小刻みな血圧変動は、心筋梗塞のリスクも高めるため注意が必要です」

 こう警鐘を鳴らすのは、東京慈恵会医科大学附属病院糖尿病・代謝・内分泌内科の坂本昌也准教授。生活習慣病が心血管疾患に結びつく機序(メガニズム)の解明研究を行っている。

 一般に血圧は、日中活動しているときは高くなり、夜寝ているときには低くなる。緩やかな日内変動が基本だが、高血圧の人の中には、日内変動に連動しつつも、血圧が上下に動く小刻みな変動を繰り返す人がいるそうだ。それは、季節の寒暖差とは関係なく起こる。

 「首の頸(けい)動脈や心臓の大動脈の内側には、『圧受容器』があり、血圧を調節する役割があります。高血圧の状態が続くと、圧受容器の機能が低下することで、血圧調整が上手くいかなくなるのです」

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