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【おやじ酒場】萌える居酒屋で最良の夜を アテとお酒と時々、和菓子「をかしや」JR中央線・西荻窪駅 (1/2ページ)

★「をかしや」JR中央線・西荻窪駅

 西荻窪の南口周辺には呑兵衛たちが夜な夜な集まる“西荻ワールド”が広がる。東京の名所酒場街として知られる柳通りには居酒屋がひしめき、吸い寄せられまいと路地裏に入ってみると、あら不思議。大人の隠れ家へいざなう入り口にぶち当たり、引力のように引っ張られていった。

 活気あふれる横丁を外れて、筋を入るとレトロな建物が立ち並ぶ景色の中に木造りの壁に小さな扉。フラリと中に入る。出迎えてくれたのがミニチュアサイズのフクロウ。「種類はヨーロッパコノハズクで名前はチョビ」と店主の戸辺麻理子さん。7席のL字のカウンターだけのこぢんまりとした店。

 奥の止まり木に腰を落ち着け、ビール(ハートランド中瓶、700円)をお願いすると、お通しの函館の冬の風物詩「ゴッコ汁」が一緒に出てきた。「寒い夜は汁物をお出ししているんですよ」。プチプチ卵が入ったアツアツのお椀(わん)が、とろ~りと沁みる。

 アテは「鰤の風干し炙り」(500円)と「自家製さつま揚」(2種、500円)をお願いして、ラベルが目を引く純米吟醸「上を向いて歩こう」(福岡、900円)に差し替えた。今夜は春フキとかぼちゃの2種。生地から手作りのさつま揚げはふわふわ。

 麻理子さんは10年ほど和菓子作りの仕事をしていたが、日本酒好きが高じて3年前にこの店を開き、ひとりで切り盛り。今月からは毎週日曜(11時~麺がなくなるまで)、夫のじんきちさんが厨房(ちゅうぼう)に入り「をかしそば」としてラーメン店を“開店”。福島の白河ラーメン風。すっきりした醤油スープにコシのある手打ち麺。