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【松浦達也 肉道場入門!】大阪発“安ウマ”串カツの人気と苦悩 環境に翻弄され上げづらい価格、カウンター内からはボヤキの声 (1/2ページ)

 肉食の形は全国さまざま。それでも明治の文明開化以前から、肉食(特に牛肉食)に長く親しんだ関西には、肉の食べ方のバリエーションに一日の長がある。

 その象徴が庶民食の代表である「串カツ」だ。一口サイズに切った肉などを串に刺し、バッター液(卵、小麦粉を牛乳などで溶いた液)にくぐらせ、目の細かいパン粉につけて揚げる。

 元祖と言われているのは大阪の下町、新世界の「だるま」だ。1929(昭和4)年に創業し、現在では大阪市内を中心に十数店を出店する人気店である。

 戦後の49(昭和24)年には梅田の大阪駅前地下道に「松葉」も開店。大阪の庶民にとって「安くてうまい」大阪の串カツはなじみ深い業態になっていった。

 もっとも後にこの「安くてうまい」が足かせにもなる。下町発、混乱期に確立した庶民食となれば価格も上げづらい。

 冒頭の「だるま」は2000年頃、主人の病と後継者不足により、存続の危機を迎えた。常連だった俳優、赤井英和の支援もあって営業存続、発展も遂げたが、「安ウマ」が前提となる串カツという業態の課題が浮き彫りとなった。

 梅田の「松葉(総本店)」も15年6月、道路拡幅のため、大阪駅前地下道から立ち退きを余儀なくされた。

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