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【おやじ酒場】きき酒師の資格を持つ店主が、自慢の地酒を選んでくれる いっぱい居酒屋「はすみ」 都営地下鉄浅草線・人形町駅 (1/2ページ)

★いっぱい居酒屋「はすみ」都営地下鉄浅草線、東京メトロ日比谷線/人形町駅

 日本橋の人形町は歴史と伝統を持つ街で、日本最大の遊郭と呼ばれた元吉原があった地だ。現在は、スーツ姿のビジネスマンが表通りのオフィス街を走り抜ける。街中に一歩入ると下町情緒あふれる面影が随所に残り、「いっぱい居酒屋」と銘打った店を発見。腰を落ち着かせて、さぁ一杯やっか!

 人形町駅のA1口を出て水天宮通りと甘酒横丁との辻を浜町駅(都営地下鉄新宿線)方面に歩を運ぶ。たい焼き「柳屋」を過ぎて右に折れると、ポツリと明かりが…。呑兵衛の触手が動く。「いっぱい居酒屋」と染め抜いた割烹風の暖簾をくぐった。

 6卓のテーブルには16~20人は座れそうだ。厨房前に8席あるカウンターの止まり木に腰を落ち着かせ、生ビール(400円)を頼んだ。見渡すと黒鯛と平目の大きな魚拓。店主の蓮見準一さんは黒鯛釣りの名人で「子供の頃から釣りは大好き。夏になると大会漬けで冬は仲間と平目ですね」。ならば刺し身。3点盛(インドマグロ、真鯛昆布〆、アイナメ)は新鮮だ。

 蓮見さんは14年前にサラリーマンから転身して実家の1階にこの店を開いた。「木挽町(歌舞伎座あたり)生まれの祖父の代から和菓子屋を営んでいて、代々勤め人は気質的に合わなかったんですよ」。蓮見さんを中心に妻の有紀さん、父の司朗さんとスタッフが切り盛り。「釣りと相撲の話題はボクで、アイドルは妻、競馬ならおやじが担当で和気あいあいで営業しています」