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【中原英臣 あの医療情報ウソ?ホント!】患者と医師の負担を減らすロボット手術 AIのアドバイスで命が救われた事例も

 東京大学医科学研究所が米IBMの人工知能(AI)の「ワトソン」のアドバイスによって、急性骨髄性白血病の治療法を変更したことで、患者さんの命が救われるという出来事が話題となっています。

 自治医大でも「ホワイト・ジャック」という人工知能を利用した治療を試験的にスタートさせています。患者さんがソフトバンクのロボット「ペッパー」の指示で症状などを入力すると「ホワイト・ジャック」が病名などを判定してくれます。

 医療の世界では、すでにコンピューターが広く活用されています。診断の分野では心電図やCT、エコーなどの判定をコンピューターが行っていますし、治療の分野でも放射線治療のときの放射線の照射量や照射角度などはコンピューターが決めています。

 外科の分野でも、一般には「ダ・ヴィンチ」と呼ばれている「ダ・ヴィンチ外科手術システム」が活躍しています。日本では2000年に慶應義塾大学病院にアジアではじめて導入されました。

 ダ・ヴィンチはアメリカのインテュイティヴ・サージカル社が開発した内視鏡を利用した手術用のロボットで、その名称はかの天才レオナルド・ダ・ヴィンチにちなんで付けられました。

 具体的には数メートル離れた場所に置かれたコンソールに座った医師が手術を行います。両眼で見える3Dのモニターを使用して操作を行うために、米粒に毛筆で字を書くような細かい作業が可能です。

 ダ・ヴィンチ手術には傷口が小さい、手術中の出血が少ない、手術後の痛みが少ない、早期の退院が可能であるといったメリットがあります。このように、ダ・ヴィンチ手術は患者さんの負担を減らすだけでなく、手術をする医師の疲労も少なくしてくれるというメリットもあるのです。(山野医療専門学校副校長・中原英臣)

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