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【長田昭二 ブラックジャックを探せ】「精液」の成分状態調べ男性医学の精度底上げ目指す 順天堂大学医学部附属医院泌尿器科教授・堀江重郎さん (1/2ページ)

★順天堂大学医学部附属医院泌尿器科教授・堀江重郎さん(57) 

 順天堂大学医学部附属医院泌尿器科教授の堀江重郎医師は、前立腺がんに対するロボット手術に積極的に取り組む一方、「LOH症候群(男性更年期障害)」の病態解明と治療法確立にも力を入れる。さらに新たな取り組みをスタートさせた。

 「精液」を検体として利用することで、被験者の精子のおかれた環境を精査し、妊活やメタボ対策など、男性の“性の健康度”を調べる仕組み作りに着手したのだ。

 これまで「精子」を対象とした検査は存在した。主として不妊治療において精子の数や活動性を調べることが目的だった。だが、堀江医師の取り組みは、精子そのものを調べるわけではない。精子の活動環境である「精液」の成分状態を調べることで、男性医学の精度の底上げを目指すものだ。

 「従来の検体には血液や尿などが利用される一方、精液には価値を求めることはなかった。しかし、精液にはLOH症候群に直結する男性ホルモン(テストステロン)など数多くのバイオマーカーとなり得る重要な成分が含まれている。そんな“未利用資源”である精液を、男性の健康維持と活力増進に有効利用するのが目的です」

 堀江医師が検査システムの開発者や動物繁殖医療の専門家らと設立したベンチャー企業、株式会社ダンテ(東京都港区)では、自宅で採取した精液を郵送することで、精液に含まれる亜鉛やテストステロンなど4つの重要成分について解析。結果を元にした健康面のアドバイスを提示するサービスを近く開始する予定だ。

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