記事詳細

“緩やかな自殺”セルフネグレクトが若年層にも増えてきた理由とは (1/2ページ)

 ゴミ屋敷の問題が語られるときのキーワードにセルフネグレクトがある。生活に必要な自身の身の回りのことにすら気を使えなくなって、最悪のケースでは孤独死に至ることもあり、緩やかな自殺とも呼ばれる状態に陥ることだ。高齢者に多いとされていたが、若年層にも増えているという。「教えて!goo」に寄せられた「部屋の掃除が出来ない、床にちらばっている空き缶を拾う気力もない」という相談の回答にも「セルフネグレクトの延長ではないか」との意見があった。ゆうメンタルクリニックの森しほ先生に話を聞いてみた。

 ■なんとなく。セルフネグレクト

 認知症になったり身体機能が衰えたりする高齢者の場合、身の回りのことが億劫になる理由が想像しやすいのに対し、若年層の場合は原因の見当がつかない。

 森先生は「若年層がセルフネグレクトに至る心理には自己嫌悪や無価値観といった感情が関わっています」と述べ、「実はその感情にあまり自覚がなく、深刻なセルフネグレクトに至るまでの明確なきっかけが掴めないことも少なくありません」と明かす。

 うつ病などの精神疾患、いじめ、進学の失敗など分かりやすい状況があれば、解決策も見えてくるかもしれないが、そうでない場合はセルフネグレクトの状態から抜け出すのにも困難が待ち受けていそうだ。

 きっかけにも明確な理由はなく「“なんとなく”人付き合いが面倒になってきた、“なんとなく”家のことが面倒になってしなくなった、という部分から始まることも多い」(森先生)そうだ。

教えて!ウォッチ
zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう

関連ニュース