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【大崎裕史 麺喰いにつき】具にもスープにもたっぷりの野菜を使用、増殖する「ベジポタ」はいつから登場? (1/2ページ)

 ラーメン用語で「ベジポタ」という言葉がある。野菜のポタージュ、つまりベジタブルポタージュを略した造語だ。では「ベジポタ」という言葉はいつ頃登場したか? 私の記憶では2009年に発行された「最新ラーメンの本」(石山勇人監修)だと思う。08年の同誌でも触れているがその際は「ベジポタ」という言葉は使っていない。

 ここで過去の例として挙げられているのが「天下一品」「せたが屋雲」。もちろんこの時もそういう言葉では言われてない。「せたが屋雲」に関しては店発信で「ソースラーメン」と言っていた。この時に「ベジポタラーメン」と言っていたらまた時代は変わっていたかもしれない。

 そしておそらくマスコミ初の「ベジポタ」特集で紹介されている店が「大ふく屋」「四代目けいすけ」「黒虎」「楽々」「みそや林檎堂」「三軒屋」「ヒムロク」「玉」「えん寺」「福は内」。その誌面の座談会で登場してくる他の店が「香門」(閉店)「東龍」「Ajito」「丸」。

 この中で一番“ベジポタ”っぽさを感じるのが「Ajito」と「えん寺」である。「えん寺」を初めて食べたときに「どこかに似てるな~?」と思いながら食べて、店を出た頃にそれが「Ajito」だと気が付いた。08年10月、「この系統は今後はやる」と思ったのだが私の頭にも「この系統」の名称が思い浮かばなかった。

 そして09年5月、「最新ラーメンの本」で「ベジポタ」が使われていて「やられた~」という気持ちと「これだ!」という思いが錯綜(さくそう)した。それから一気に「ベジポタ」という言葉とその系統の味が浸透していった。

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