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【飯田達哉 酔いどれ師匠の酒場探訪】文化人に愛され50年 タモリが夜な夜な怪しいパフォーマンス繰り広げた音楽バー「AILARA」(東京・新宿2丁目) (1/2ページ)

★「AILARA」(東京・新宿2丁目)

 「ゲイタウン」として世界的に有名な東京・新宿2丁目。しかし2丁目の魅力はほかにもある。来年50周年を迎える『AILARA(アイララ)』は、五木寛之や有吉佐和子が踊り、赤塚不二夫とタモリが夜な夜な怪しいパフォーマンスを繰り広げた知る人ぞ知る老舗の音楽バーだ。

 新宿2丁目のメーンストリート、仲通りのほど近く。AILARAと光輝くネオンサインの横には重々しい木のドア。初来店だといささか気が引けるが、思いきって開けると、強烈なラテンのリズムが耳に飛びこんでくる。

 ミラーボール煌(きら)めくフロアには、楽しそうにサルサを踊るカップル、一心不乱にコンガを叩く人。そして左手の長い一枚板のカウンターには、思い思いに酒を飲む人々が佇んでいる。

 店を取り仕切るオーナーは、そのみさん。今から49年前に実母のマリコさんが開店、33年前から二代目ママとして「アイララ星」のリーダーを務めている。

 新宿という土地柄もあって、開店当初から作家や芸術家など多くの有名人が常連となった。中でも赤塚とタモリは連夜のごとく来店して、SMプレーのパロディーなど過激なショーを演じて店を沸かせたという。

 音楽はサンバ、サルサ、レゲエなどラテンを中心に、アフリカンやアラビックなど広くワールドミュージックがかかる。ずっとメーンDJを務めてきたKOJIさんは御年72歳。かつて作家の中上健次から、「ボブ・マーリーをかけろ!」とビール瓶をぶつけられて流血しながらも、サンバをかけ続けたという伝説を持つ。

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