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【旅ソムリエ】龍馬ゆかりの温泉と噂の美列車 鹿児島・霧島市から熊本・人吉市へ

 噂の列車と駅舎と駅弁と。加えて坂本龍馬ゆかりの温泉地を巡る鹿児島県霧島市・熊本県人吉市への旅に出た。ゆったり流れる時間に身を預け、英気を養った。

 鹿児島空港から車で10分、JR嘉例川(かれいがわ)駅に着く。定刻通りの午前11時58分、特急「はやとの風」がホームに滑り込んできた。肥後線吉松駅と鹿児島中央駅を結ぶこの列車の人気を後押しするのは、明治時代の面影を残す木造駅舎と駅長のネコ・にゃん太郎。ここでは、はやとの風運行を記念して販売開始した駅弁、「百年の旅物語 かれい川」を食べないと損である。地産地消の食材で作ったコロッケ、紅薩摩の天ぷら、炊き込みご飯など郷土料理が絶品だ。

 さらに車で数分で新川渓谷。坂本龍馬とおりょうさんの像が待つ「塩浸(しおひたし)温泉」がある。「龍馬がここへ来たのが日本初のハネムーンと聞いて」と、20代のカップルは話してくれた。

 ランチの後は「霧島高原まほろばの里」で陶芸に挑戦。鹿児島県の陶磁器といえば黒薩摩だ。陶芸教室の先生の指導のもと、ろくろを使って黒薩摩の茶器を製作する。微妙な指使いを重ねるうち、器の形が出来上がっていく。約1カ月後、完成品が自宅に届くというから楽しみだ。

 硫黄谷庭園大浴場で知られる霧島ホテルに1泊。翌日は人吉機関庫を見学したあと、今回の旅の目玉と決めていた「かわせみ やませみ4号」に乗車した。濃紺の車体の翡翠(かわせみ)と翠(みどり)色の山翡翠(やませみ)は2羽の鳥をあしらった2両編成の美しい列車だった。JR九州東京支社企画課の齋藤絢香さんは「カウンター席やソファ席もあり、球磨川流域に広がる里山の風景が楽しめます」と見どころを紹介。緑の中を漂うJR人吉駅から同熊本駅への1時間半を堪能した。

 【問い合わせ先】
 九州旅客鉄道  (電)03・6852・8100、8102
 霧島市観光協会 (電)0995・78・2115
 熊本県観光連盟 (電)096・382・2660

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