記事詳細

【気になるこの症状】「水ぼうそう」のウイルスが大人になって再び暴れ出す「帯状疱疹」 早期に治療し重症化防止を (1/2ページ)

 子供の頃に発症した「水ぼうそう(水痘=すいとう)」のウイルスが体内の神経節に潜伏し、大人になって再び暴れ出す「帯状疱疹(ほうしん)」。体の片側の一部分に痛みが現れ、後に発疹や水ぶくれができる。早めに受診して重症化させないことが大切だ。

 【夏は免疫が低下】

 水ぼうそうが増える冬には帯状疱疹が減り、水ぼうそうが減る夏には帯状疱疹が増える関係にある。原因の水痘・帯状疱疹ウイルスに詳しい中野皮膚科クリニック(東京)の松尾光馬(こおま)院長が説明する。

 「逆の関係にあるのは、ウイルスにさらされる機会が減る夏は、すでに感染している大人の細胞性免疫が活性化しないからです。ですから、2014年から小児の水痘ワクチンが定期接種化されたことで水痘患者が減り、今後は帯状疱疹患者が増加するとみられています」

 発症は50歳代から増え、80歳までに3人に1人は経験するという。

 【皮膚症状出たら疑え】

 ウイルスは全身の神経節に潜むが、特に症状が出やすいのは「腹部」や「胸部領域」と「おでこ」。多くは体の左右の片側に現れる。

 「最初は皮膚症状が出る4~5日前に、ピリピリやチクチクした神経の炎症による痛みが出ます。そして、その部位にポツポツと赤い発疹が現れて、2、3日以内に水ぶくれも出てきます。重症例では、すぐ水ぶくれが出る場合もあります」

 最初の痛みだけのときに、整形外科や神経内科などを受診する人も多いが、それはそれで他の疾患の疑いを除外できるのでいいという。ただし、皮膚症状が現れたら早めに皮膚科を受診することが肝心になる。

 「最も困るのは、治った後に3カ月以上痛みが続く後遺症の『帯状疱疹後神経痛(PHN)』が残ることです。それを防ぐためにも、早期に治療を開始して重症化させないことが大切です」

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう

関連ニュース