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【終活Q&A】12月に生前贈与が増えるって本当?

 Q.12月に生前贈与が増えるって本当?

 A.非課税枠を使える最後のチャンスに駆け込み贈与が増える。

 今年も残すところ1カ月あまりとなった。年末が近づくと増えるのが、駆け込み贈与だ。贈与税は前年の1月1日から12月31日までに受けた贈与に対して課税される。ただし、110万円までは非課税になるので、今年の110万円枠をまだ使っていないなら、チャンスは残り1カ月ちょっと。保険の営業マンからこれを聞いたAさんは兄弟に確認を取ったという。

 「みんなこれといった贈与は受けていなかったので、今年の非課税枠を使って、親の財産を少しずつ分けてもらっておこうという話になりました」

 後々兄弟でもめたくないという思いは共通の認識だったといい、すぐさま兄弟に声をかけたところ、全員から同意を得られたという。

 生前贈与はいろいろな縛りがあり、その1つに「相続開始前3年以内の贈与財産は相続財産に加算する」というものがある。つまり、死の3年以内の生前贈与は相続税対策としての意味をなさないということだ。

 これは死の間際に贈与をして相続税逃れをしないための防御策。つまり、節税で生前贈与を考えるなら長期的な計画が必要ということである。慌てて結論を出すのは厳禁だが、とかく終活のスタートは先延ばしにしてしまいがち。年末は親族が集まりやすい時期でもあるから、こうしたきっかけを見つけて、動き始めることが重要だ。

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