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【終活Q&A】延命治療に備えておきたいことは?

 Q.延命治療に備えておきたいことは?

 A.延命を現実の問題として考え、希望を明確な形で残しておくこと。

 回復の見込みがなく、完全に自由を失っても延命治療を続けるかは、判断に悩むテーマである。延命治療に反対だったAさんは、現実に選択を迫られて初めて、その難しさを実感したという。

 「自分は潔く死にたいと思っていましたので、延命治療は必要ないと考えていたのですが、それが身内のこととなると全く別問題。『延命治療をやめてください』とは言い切れないものです」

 多くの人が、自分は「潔く死にたい」と思う半面、家族を「潔く死なせる」ことはできないのが現実だ。自分の一言で家族が死んでしまうというプレッシャーは言うまでもなく計り知れないのだ。

 また、医師は延命治療を勝手に止めるわけにはいかないため、身寄りがいないケースでは、延命せざるを得ず、医療現場に負担がかかるという問題も指摘されている。

 これらの負担を軽減させるには、自分の意思をはっきり表明しておくしかない。公正証書を作成するのが確実なのだが、実際書面の作成をしている人は驚くほど少ない。実際は、自分でも「潔く死なせてくれ」とは明言できないものなのだ。

 「延命治療はいらない」とうそぶけるのは、この問題を真剣に考えていない証拠という見方もある。必ず現実の問題として考えなければならないテーマだけに折を見て、家族と納得いくまで話し合ってみてほしい。

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