記事詳細

【当てちゃる券】立川GPを振り返る 四日市最終日11R、守沢が番手抜け出す

 立川のKEIRINグランプリ2019で佐藤慎太郎が優勝すると誰が予想しただろう?

 意外な結果と言うと彼には失礼だが、出走メンバーで最年長43歳のベテランマーカーに頭まではと思えるメンバーだった。しかし、彼は競輪祭で「俺が付くと前が頑張る」と言っていた。今回は新田祐大がやってくれた。

 九州電力のKさんから「グランプリ的中しました」と書いた年賀状を頂き、その根拠が知りたくて電話をかけた。「競技をやる上で競輪での実績も意識していた。名古屋オールスターを菅田壱道さんの先行のおかげで優勝でき、ラインの大切さを改めて知った」と記者会見で新田が語ったコメントにビビッときたそうだ。

 新田の作戦は前々で戦って先輩の佐藤とワンツーを決めるつもりだったのだろう。それに先行日本一の脇本は気心知れた仲間、そう考えると番手を狙うのは最善手といえた。慎太郎は落ち着いて両者の力勝負の後ろでジッと脚をため、“一世一代の中割り”を決めた。

 慎太郎の沖縄での合宿仲間・中井大介(福岡65期)は来週、那覇でやるプライベートな祝勝会に駆け付けるそうだ。大介は慎太郎のことを「真夏に午前中ガンガンもがいて、午後からゴルフ場で18ホール回って、そのあとウエートをバンバンやって夜の19ホール目でバーディー狙うすごい漢(おとこ)だ」と評していた(笑)。

 実はオレも慎太郎がゴールしたとき、思わずガッツポーズをしてたのだ。古い話だが、2004年の立川でグランプリに初出場した若かりし慎太郎とツーショット写真を撮り、今も持っている。彼なら引退しても抜群のトーク力で競輪を盛り上げてくれそうだ。

 四日市FI最終日のS級決勝(11R)は地元両者のマッチレースとなりそうだが、片折の逃げに乗る守沢も好調で侮れない。守沢の番手抜け出しと柴崎淳のまくりで〔2〕⇔〔1〕-〔3〕〔4〕〔5〕〔7〕。

(元競輪選手)

■内田浩司(うちだ・こうじ)1962年8月26日生まれ。福岡県出身。83年4月に51期生としてデビューし、S級上位で活躍。2015年10月29日に引退。通算435勝、優勝34回(記念Vは92年門司記念など6回)。FI先行・吉岡稔真(としまさ=福岡県65期)元選手の兄弟子で連携は多数。実直な性格と厳しい指導から“鬼軍曹”として恐れられていた。夕刊フジ競輪面にコラム『当てちゃる券』を連載中。競輪祭では特別コラム『小倉競輪祭 なう&リメンバー』を執筆。