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超ディープ!新東宝のお宝作品 26日から東京・渋谷「シネマヴェーラ」にて

 東京・渋谷の「シネマヴェーラ」で26日から、特集上映「玉石混淆?! 秘宝発掘! 新東宝のディープな世界」と題して過去4回にわたって特集してきた娯楽映画の殿堂、新東宝の作品からリクエストの多い作品を上映する。10月16日まで。

 『太平洋戦争 謎の戦艦陸奥』(1960年、小森白監督)は今でも謎とされる戦艦陸奥の爆沈事故がテーマ。真面目な陸奥の副長(天知茂)がスパイ(小畑絹子)とは知らず、女にだまされ愛のわなにはまるが、部下の松本中尉(菅原文太)は女を疑っていた…という謀略説を基にしたサスペンス。

 『ソ連脱出 女軍医と偽狂人』(58年、曲谷守平監督)は、リクエスト1位に選ばれたユニークな作品。ハバロフスクの捕虜収容所で戦犯の罪を免れるために狂ったふりをする陸軍中尉(細川俊夫)と、見破ろうとするソ連の女性精神科医の物語。唐突な風呂のシーンやレアな拷問シーンが見もの。

 『怒号する巨弾』(60年、石川義寛監督)も異色サスペンス。警視総監の家の前に2人の射殺死体が放置されていた。実力ある政治家と実業家だった。宇野警部(宇津井健)は総監の娘の恋人である謎の古美術商(天知茂)を疑う。三ツ矢歌子を宇津井と取り合う天知のカッコよさは絶品。

 『汚れた肉体聖女』(58年、土居通芳監督)では、兄の友人にレイプされて心に傷を持つ修道女を高倉みゆきが演じる。禁断のダーク・ロマンス作品だ。

 10月3日には『地平線がぎらぎらっ』(61年、土居通芳監督)の上映後、ゲストに同作出演の星輝美を迎えてのトークショーを予定している。 (望月苑巳)