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【新橋のネクタイ巻き TV視てますか?】向田邦子賞受賞の金子茂樹脚本“曲球”で見事に伏線回収 「コントが始まる」 (1/2ページ)

 日本テレビの土曜ドラマ『コントが始まる』は金子茂樹のオリジナル脚本。金子は一昨年10月期の同枠『俺の話は長い』で向田邦子賞を受賞している。それ以来の新作。小説なら新刊本に“受賞第1作”と帯を付けて書店に平積みされるところだ。でも、テレビドラマにはそんな習慣がない。もったいない。せめて初回と2話目ぐらいは遠慮せずに新聞の番組欄やスポットで堂々と広報すればいい(本人が望まないなら別だが)。

 このドラマ、普通に要約すれば、まもなく結成10年になるのに鳴かず飛ばずのお笑いトリオと、さえない姉妹が織り成す青春もの…ということになる。土曜夜に男3人、女2人のドラマ。はるか昔にやっていた『キイハンター』も構成は同じだった(途中から男がもう1人加わったが)。

 でも、向こうには丹波哲郎、千葉真一、野際陽子。さすがに負けると思ったかどうか、「曲球」が得意の変化球投手である金子、またも“奇策”というか“妙案”をひねり出してくれた。

 毎回、いきなり大写しの菅田将暉が「コント『水のトラブル』!」とか「コント『カラオケボックス』!」とか言って小劇場の舞台に立ち、お笑いトリオ「マクベス」でショートコントを演じるところから始まる。で、ドラマに移るのだが、実はそのコントが本編の「前フリ」ないしは「伏線」になっており、後の53分で小気味よく「回収」されていく、という構造だ。

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