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【新橋のネクタイ巻き TV視てますか?】3度見ても増す面白み、坂元裕二氏の脚本が圧巻 フジテレビ「大豆田とわ子と三人の元夫」

 フジテレビの火曜夜9時『大豆田とわ子と三人の元夫』は先週の第6話で第1章が「完結」し、今夜から第2章となる。

 脚本はエース・坂元裕二。直近では本業のドラマならぬ、石橋貴明がMCを務めていたフジの深夜のトーク番組『石橋、薪を焚べる』に招かれた昨年8月4日放送回のことを書かせてもらった。「坂元のトークは脚本以上に(?)面白い。もっと聞きたい」と。

 思えば、名脚本家はみなトークがうまい。倉本聰、山田太一、市川森一…。向田邦子はトークを聞いたことはないが、直木賞授賞式での名スピーチは語り草だ。

 今回のドラマは、松たか子ふんする3度の離婚歴があるハウジング会社社長・大豆田とわ子が主人公。中3の娘(豊嶋花)と暮らし、実父は最初の夫でレストランのオーナー兼ギャルソンの松田龍平。2番目の夫はカメラマンの角田晃広(お笑いトリオ「東京03」のボケ担当)、3番目の夫はとわ子の会社の顧問弁護士を務める岡田将生。タイトルの4人に、とわ子の30年来の親友である市川実日子を加えた面々が織り成す「綾」が毎回の見どころだが、とりわけ初回(15分拡大)の完成度は圧巻だった。とわ子の離婚回数に敬意を表し、すでに3度見返したが、見るたびに面白さが増す。薪を焚べる貴さんを笑わせ、うならせた抜群のトーク術(ウディ・アレン風のストーリーテリング)が全開しまくっている。

 初回のラストに「三人の元夫」が、これからそれぞれかかわる3人の女性(石橋静河、瀧内公美、石橋菜津美)がチラリと映り、2、3、4、5話でさまざまに展開して、第6話「全員集合地獄の餃子パーティー」に至る。ところがその回は「全員集合」なのに40分以上過ぎてもこの6人しか出てこない。とわ子は不在。深夜、松田龍平の携帯に着信…衝撃が走る。

 そして「それから1年後」。日常風景の中に坂元はオダギリジョーという新顔を投入。さては4人目の夫候補か。乞うご期待。(新橋のネクタイ巻き)

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