記事詳細

【織田哲郎 あれからこれから】ロックンロールギター弾くためにバンド結成 来年はガンガンライブやりたい (1/2ページ)

 人が演奏した場合、いくら上手な人でも演奏に揺らぎが生じます。演奏者の気持ちがうまく一致したときには、その揺らぎが合わさってものすごくカッコ良いグルーブになるのですが、気持ちが一致しないと、何やらぼんやりしたノリになってしまいます。

 打ち込みで音楽を作るようになった当初、絶対にそのぼんやりしたノリにならないことがうれしかったのです。でも、何しろ揺らぎのない連中ですから、だんだんと「なんだかお前らノリが機械的で嫌なんだよ!」と機械に向かって理不尽にぼやきたくなってくるのです。

 その揚げ句、1990年代に結成したのがDON’T LOOK BACKというバンドでした。サックスは古村敏比古、ベースは美久月千晴、ドラムは小田原豊、そして私の4人で結成したバンドでしたが、当時私は音楽制作が忙しすぎる上、苦手な雑務に追われて精神的に病んだ状態で、バンドを組むことでそこに逃げ場を作ることができる気がしていたのです。

 が、そんなわけがありません。結局音楽制作と雑務の両方がますますタイトな状況になり、自分で自分の首を絞めたようなものでした。

 その後、スペインで本当に首を絞められて声が出なくなり、そのおかげでやっと立ち止まって人生を考え直すことができました。

関連ニュース