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【シネマパラダイス】ブラジル作品初のカンヌ審査員賞で話題 「バクラウ 地図から消された村」

 ブラジルの荒野にある小さな村を舞台に展開される先が読めないアクション映画で、目が離せなくなる。クレベール・メンドンサ・フィリオとジュリアーノ・ドルネレスが共同監督でカンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞し、ブラジル作品としては初の受賞で話題になった。上映時間131分。28日公開。

 村の長老の死をきっかけにテレサは故郷の村バクラウに帰るが、葬儀では女医のドミンガス(ソニア・ブラガ)が酔って暴言をはいた。その直後から村で不可解な出来事が起こり始める。インターネットの地図から村が消え、上空をドローンが飛ぶ。村人たちの生命線の給水車に銃弾が撃ち込まれて水がなくなり、村人の血まみれの遺体が発見される。奇妙なバイカーカップルが現れ、廃屋では正体不明の男(ウド・キア)が銃をとっていた。ついに村人たちも自衛を始める。

 【ホンネ】貧困、格差、暴力、政治…。貧しい村は何でもありの社会の縮図で、よそ者と村人たちの血塗られた戦いは現代の寓話(ぐうわ)になっている。人体に有毒なサボテンのとげがあることを初めて知った ★★★★☆(映画評論家・おかむら良)

 ★5つで満点、☆=星半分

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