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【ぴいぷる】映画監督・速水萌巴 熱量たっぷりスクリーン愛 長編映画デビュー作「クシナ」で監督、脚本、編集、衣装、美術と1人5役 (1/3ページ)

 「映画監督として撮影現場のあらゆる仕事を把握しておきたい。より良い映画を撮るために」

 メガホンをとる立場でありながらも、他の監督作の美術や装飾などを担当。さらにはハリウッド大作のロケ現場の食事を管理するコーディネーターまで手掛ける。「すべては修業です」と多才な女流監督はその理由を語る。

 現在、長編映画デビュー作「クシナ」が全国で上映されている。2018年、大阪アジアン映画祭の特別賞「JAPAN CUTS Award」を受賞した話題作である。

 その経歴は華々しい。立命館大学映像学部で映画の基礎を学び、早稲田大学大学院では米国人監督、ジャン・ユンカーマンのゼミ生として直々に映画製作の実践を学んだ。

 “監督の王道”を歩んできた本格派だが、謙虚にこう語る。「大学や大学院の同期で監督になれたのは私一人だけ。映画監督になる王道などなく、厳しい道でした」と。

 モスクワ国際映画祭で高く評価された中川龍太郎監督の「四月の永い夢」(18年)では、物語の鍵となる主人公の部屋の美術デザイン、装飾を担当。ライバル監督の現場でサポートに徹し、また有名監督の助監督を率先して務めるなど“武者修行”で腕を磨いてきた。

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