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【シネマパラダイス】ラブホテルに訪れる客らの悲喜こもごもを描いた群像劇 「ホテルローヤル」

 直木賞作家、桜木紫乃の同名小説を映画化。釧路湿原を望むラブホテルを舞台に、経営者家族や従業員、訪れる客らの悲喜こもごもを描いた群像劇。監督は『百円の恋』『全裸監督』の武正晴。1時間44分。13日公開。

 美大受験に失敗したホテルローヤルの娘、雅代(波瑠)は嫌々ホテルの仕事を手伝うことに。アダルトグッズの営業マン(松山ケンイチ)に思いを寄せつつ、言い出せずにただ黙々と働く。そんな折、ホテルの一室である事件が起き…。

 【ホンネ】小さな逸話の数々は、笑いあり涙あり。生活に疲れた中年夫婦(正名僕蔵、内田慈)が新婚気分を取り戻す逸話に思わずホロリ! 余貴美子、安田顕ら多数のうまくて味ある役者陣が、これぞ道産子と思わせる人情味や生命力、あるいは人生の哀愁を醸して胸がジワリ。原作通りのラストの余韻も◎。★★★★(映画評論家・折田千鶴子)

 ★5つで満点、☆=星半分

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