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【シネマパラダイス】血のつながりか、心のつながりか 親の葛藤に迫ったヒューマンミステリー「朝が来る」

 実の子を持てなかった夫婦と実の子を育てられなかった少女をめぐる社会派ヒューマンミステリー。子供ができない夫婦、清和(井浦新)と佐都子(永作博美)は特別養子縁組で14歳の女子中学生が生んだ男の赤ちゃんを迎え入れる。

 6年後、子供の成長を見守る幸せな彼らの元に母親を名乗る女から、「子供を返してほしい」との連絡があるが、2人の前に現れたのは見知らぬ女だった。原作は辻村深月の同名小説。河瀬直美監督。23日公開、上映時間2時間19分。

 【ホンネ】 血のつながりか、心のつながりか、生みと育ての親の葛藤が切実に迫り、現代社会が抱える問題を深く掘り下げている。4月に養子年齢が原則6歳未満から15歳未満に引き上げられたが、普通養子縁組と異なり、実親との関係が切れる特別養子縁組制度の周知に一役。 ★★★★(映画評論家・山形淳二)

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