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【ぴいぷる】河瀬直美、映画のまほろば奈良から世界へ 10周年『なら国際映画祭』開催可否で葛藤も「ベネチアの勇気が背中を押してくれた」 (1/3ページ)

 “カンヌの申し子”と呼ばれるが、本人は国際派だとは意識していない。

 「私は故郷の奈良が大好き。映画を作る環境として何の支障もなく、ここから離れる理由はありません」

 世界3大映画祭の1つ、カンヌ国際映画祭の新人監督賞「カメラ・ドール」を史上最年少で受賞し、衝撃的なデビューを飾ってから23年。その間、グランプリ受賞や日本の映画監督として初めてコンペ部門の審査員に抜擢されるなど、“カンヌの顔”となっていく。

 新型コロナウイルスの影響で今年のカンヌ映画祭は中止に。だが、新作「朝が来る」が招待作と同等と認めるカンヌレーベルに選定された。「光栄ですが、本当はキャストたちと一緒に現地で喜びを分かち合いたかった」と言葉を詰まらせた。

 奈良と関東で暮らす2つの家族の人生が交錯するヒューマンドラマ。直木賞作家、辻村深月の同名小説が原作。実力派の永作博美、井浦新という、これまでの「河瀬組」常連とは違う新たな座組が、撮影前から話題を集めた。

 コロナ禍で心配されたが、公開日も決まり、「人と人をつなぐのが映画。大スクリーンで見てほしかったので、ほっとしています」と素直に喜ぶ。

 奈良市内に本拠地を構え、世界に向けて新作を発信し続けてきた。

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