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令和の「恐妻賢母」水川あさみが「ダメ夫」濱田岳を優しく見守る 11日公開「喜劇 愛妻物語」 (1/2ページ)

 11日公開の映画「喜劇 愛妻物語」(足立紳監督)は令和なのに昭和を思わせる夫婦像が面白い。

 夫はまったく売れない脚本家(濱田岳)、妻(水川あさみ)は生活を支えながらも子育てに忙しい。そんな夫婦の力関係は妻が強くて当然。2カ月間セックスレスでも夫から妻を誘えない。したくてしたくてたまらないのに。

 プロデューサーに映画化をちらつかされ、娘(新津ちせ)を連れ、家族3人自腹で四国を目指す。青春18きっぷを利用しての貧乏シナリオハンティングに駅弁はなし、食べるのは妻が早起きして作ったおにぎりだ。目的地にたどり着いてもターゲットのうどん娘は、すでに映像化が決定しているというありさま。

 さらに最悪なのは映画化されると信じていたホラー映画の脚本が原作者からOKが出ず白紙に。これにはさすが妻の気持ちも折れてしまう。泣き崩れる妻に「頑張るから」としか言えない夫。

 車内で3人して歌う「すいかの名産地」は前にも聴いたことがある。ずっと前、1969年の「男はつらいよ」シリーズ第1作の結婚披露宴の幸せのワンシーンだ。

 商店街で真っ赤な勝負パンツを選び、夫の手書き原稿を打ち込むときにはく妻。時には汚い字を罵倒し、笑い転げながら清書する姿の先に、明るい光が射している。

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