記事詳細

【業界ウォッチャーX 芸能ニュース舞台裏】内海桂子師匠の死去でわかった、メディアのチェック機能

 「全部ではありませんが、新聞もダメ、週刊誌もダメ、民放もNHKもダメ。メディアにはチェック機能がないのか、とあきれましたね」

 そう嘆くのは演芸評論家だ。漫才師、内海桂子さんが亡くなった。

 「内海というのは亭号なんです。笑福亭鶴瓶のことを『笑福亭さん』とは呼ばない。にもかかわらず、多くの新聞記事、テレビニュースは平気で『内海さんは』と伝えていました」(前出・演芸評論家)

 一般的な名字にも「内海」があるため、ややこしい。

 「昔、桂枝雀さんがテレビ局で『桂さん』と呼ばれたとあきれていました。記者会見で、歌舞伎俳優の松本幸四郎を『松本さん』と呼んだ記者もいましたが、どれだけ素人記者が増えたのかということですよ。ちなみに夕刊フジは『桂子師匠』と表記していましたけどね」(同)

 多くの関係者が追悼コメントを発表したが、「誰とは言いませんが、普段とまったく違うことを言っている人もいましたよ」と演芸関係者は苦笑いだ。「亡くなればいろんなことが美談になりますが、桂子さんは持ち時間を無視していつまでも高座から離れずに若手を困らせたり、漫才でも自分が前に出たがる癖があり、相手を困らせていました。そのことをある人は『自分や芸を出し惜しみしない』とコメントした。内情を知る人が読むと、皮肉が込められているなと思いましたね」

 多くの逸話を残した97歳の芸人人生。大往生に合掌。(業界ウォッチャーX)

関連ニュース