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【シネマパラダイス】70年代のATG映画をほうふつ 豊原功補・小泉今日子プロデュース 「ソワレ」

 豊原功補・小泉今日子プロデュース。和歌山の美しい景観の中、心に傷を負い未来を諦めた若き男女の逃避行。

 オレオレ詐欺で稼ぐ売れない役者の翔太(村上虹郎)。ある夏の日、彼は故郷の町で高齢者施設で働く女性タカラ(芋生悠)と出会う。彼女の表情には父親からの暴力が影を落としていた。

 ある日、翔太はタカラが父親から性的暴行を受け、父親を刃物で刺してしまう場面を目撃する。翔太は、衝動的にタカラの手を引きその場から逃げ出す。外山文治監督。28日公開、上映時間1時間51分。

 【ホンネ】自分がなく流されながら生きる男と深いトラウマにとらわれ心を閉ざした女。どちらももろく、互いがいないと立てない。ともに心の中でもがく不安定な若者の苦悩と希望への旅立ち。1970年代のATG映画をほうふつさせる。(映画評論家・山形淳二)★★★★

 ★5つで満点、☆=星半分

  

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