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「倍返しより転職しろ」「メガバンクは修羅の世界」半沢直樹にはまる中国人の突っ込み (3/5ページ)

 大学時代に交換留学で来日した劉さんは、当時視聴したフジテレビのドラマ「東京ラブストーリー」の方が理解できなかったそうだ。

 「カンチが朝帰りした後、駅でネクタイを買う場面を見て、意味が分からなかった。当時は中国でスーツ着ている人が少なかったし」

 現在、日本語を教える立場にある劉さんは、「教科書よりもドラマの方が学生も興味を持ってくれていい教材になるし、半沢直樹のアフレコで会話の勉強をする人もいる。だけどちゃんと補足説明しないと、日本企業が修羅の世界のように見えてしまう」と語った。

 ITスタートアップの買収額1500億円は寂しい

 劉さんの言葉を反映するように、「半沢直樹」を観るための解説ブログも日々増えている。19年に日本テレビで放映されたドラマ「あなたの番です」が、多くのSNSでの考察によって盛り上がりに拍車をかけたのと似た状況だ。

 「土下座(どげざ):行跪拜礼」「ブチ:接頭詞、表示程度深」など、回ごとの特殊な単語を解説するブログもある。

 あるIT企業のエンジニアは自身のブログで、半沢直樹がIT大手の「電脳雑技集団」による同業「東京スパイラル」の買収案件に関わる場面について、想定買収額が1500億円という点に「その額が高額案件と考えられているのが寂しい」と記した。同氏は「13年に(メッセージアプリのWeChatを運営する)テンセント(騰訊)や(検索大手の)バイドゥ(百度)が、エッジの効いたITスタートアップを買収していた時期と構図も買収金額もよく似ている。中国ではもう、面白いスタートアップは1500億円くらいでは買収できなくなっている。QRコードを生み出し、3Gでは世界の先頭を走り、ヤフージャパンは00年代始めにアジア最大のポータルサイトだったのに、日本のIT企業は取り残されてしまった」と嘆いた。

ITmedia ビジネスオンライン

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