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【特撮の神様 円谷英二の世界】ウルトラシリーズ 映画並みの製作費で怪獣が作れた「ウルトラQ」、怪獣ブームで大ヒット (1/2ページ)

 「ウルトラシリーズ」といっても膨大だ。何しろ「最も派生テレビが作られたシリーズ」としてギネス記録に認定されている。

 空想特撮シリーズとして毎週日曜に放送された「ウルトラQ」(全28話)が大ヒット。大スポンサーの武田薬品を得たことで、TBSは多額の予算を投入し、テレビに本格的な怪獣を登場させた。これで怪獣ブームに火が付いた。

 視聴率42%を記録した「ウルトラマン」(前夜祭&39話)、「キャプテンウルトラ」(24話)、「ウルトラセブン」(49話)、「怪奇大作戦」(26話)と続き、今では50年以上にわたる人気のお化け番組となった。

 ゾフィーを長兄としたウルトラ兄弟という設定は、最初からの構想ではなく、「物語の進化の過程」で誕生。平成に入るとティガ、ダイナ、ガイアらが続き、令和でもギンガ、ビクトリー、オーブらが活躍した。

 記念碑的な「ウルトラQ」第1作は「ゴメスを倒せ!」(円谷一監督)。トンネル工事で見つかった巨大な洞窟の調査に、星川航空パイロットの万城目淳(佐原健二)と報道カメラマンの江戸川由利子(桜井浩子)が向かうが、2人の前に現れたのは古代怪獣ゴメスと原始怪獣リドラだった-というストーリー。この怪獣同士のバトルが目玉になっている。

 円谷プロは「WOO」というSFドラマの企画をフジテレビと交渉中だった。円谷英二は締結を見込んで、独断で世界に2台しかないという高性能光学撮影機をアメリカに発注していた。当時の金額で4000万円だったそうだ。ところが「WOO」はあえなく挫折。困ったのは円谷。それをTBSが肩代わりしたのだ。当時まだTBSの社員だった長男の一が尽力したのだ。

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