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【シネマパラダイス】被爆二世の調律師の活躍に着想を得たヒューマンドラマ 「おかあさんの被爆ピアノ」

 昭和20年8月6日、午前8時15分、広島に原子爆弾が投下された。爆心地からおおむね3キロ以内にあって焼け残ったピアノは〈被爆ピアノ〉と呼ばれている。そんな被爆ピアノの修復をする被爆二世の調律師、矢川光則さんの活躍に着想を得た後藤利弘脚本・監督のヒューマンドラマ。AKB48の武藤十夢がヒロインを演じている。上映時間113分。8日公開。

 修復した被爆ピアノをトラックで運び全国で平和コンサートを開く調律師の矢川光則(佐野史郎)は東京で幼児教育を学ぶ大学生の江口菜々子(武藤)と知り合う。被爆ピアノを調べ始めた彼女は母(森口瑤子)がその1台を持っていたことを知るが、すでに矢川に託されていた。矢川のトラックに同乗させてもらった菜々子は、祖母が住んでいた広島に向かう…。

 【ホンネ】本作で初めて〈被爆ピアノ〉と矢川光則さんについて知った。戦後75年で被爆者も減っているが、ピアノは残る。当初大杉連の主演が決まっていたが急逝、島根県出身の佐野が広島弁をマスターして矢川になりきっている。(映画評論家・おかむら良)★★★★

 ★5つで満点

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