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【坂上忍の白黒つけて何が悪い】コロナ禍の今だからこそ! 旅を通じて「食品ロス」を考える 『もったいないキッチン』 (1/2ページ)

 正直、本作をご紹介するか否か、けっこう悩みました。

 ドキュメンタリー映画とはいえ、エンターテインメントとしてもう少しやりようがあったように思えたからです。

 ですが、コロナ禍の今だからこそ紹介するべきかなと。

 「もったいない精神(スピリット)」に魅せられた映画監督、ディヴッド・グロスさんは、通訳のニキとともに福島から鹿児島までを手製のキッチン・カーに乗って旅に出ます。

 目的は、食品ロスに歯止めを掛けることはできないのか?

 もったいない精神が根づいている日本ですが、一方で食品ロスは世界でトップクラスなんです。

 大きな要因のひとつとして、日本人のきれい好きからなる包装の丁寧さが挙げられると思います。

 コンビニでもスーパーでも、これでもかっていうぐらいラッピングされてますもんね。

 さらに衛生上の問題から、賞味期限、消費期限の厳しさもあるでしょう。

 ひとえに消費者であるわたしたちの健康を守るために他ならないのですが、実際、ここまでする必要ある? と思うこともしばしばですよね。

 そんな中、グロスさんとニキさんは日本中を旅しながら、各地で食品ロスと向き合っている農家の方や料理人の方々と交わりながら問題提起をしていくのです。

 物語は終始、優しく穏やかに流れていきます。

 過剰な主張は微塵(みじん)もなく、ひたすら自然の恵みに感謝といったように淡々と進んでいくので、刺激が当たり前になってしまったわたしのような俗物は、どこかで物足りなさを感じてしまうのですが、逆にコロナ禍の今にピッタリとはまっているといいますか、もしかしたら、今後はこういった世の中になっていくんだろうな~という気がしてならなかったです。

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