記事詳細

【鎮目博道 テレビ用語の基礎知識】「自称SP」 予算削減で乱発…スペシャルな感じもまったくせず (2/2ページ)

 こうなると「豪華さ」なんて一切ありません。言ってみれば「お母さんが家計を節約して手間も省くために大量に作ったおかずが毎晩毎晩出てくる」状態が延々と続いているようなもので、ウンザリしてきて一層テレビ離れが加速していく以外の何の効果も生んでいない気がします。

 考えてもみてください。ゴールデン・プライムに19時、20時、21時、22時と本来なら4つの違う1時間番組をかつては見られていたのに、いまや1つか2つしか見られないんですよ?

 「なんかずーっと同じ番組やってるよね…」と思うのがフツーです。

 しかもこの「自称SP」番組、実は制作会社泣かせ。「ちょっと延ばすだけだから手間はそんなに変わらないよね」みたいなことを言われて、予算はガッツリ値切られたりします。ですが、番組を仕上げるには編集室や録音をするMA室を借りねばならず、その料金は「1時間いくら」なので作業時間が倍に増えれば当然値段も2倍になります。その上なんだか最近、局からの修正指令も増えていて…。あ、スペースが足りなくなったので続きはまた書くことにします。

 ■鎮目博道(しずめ・ひろみち) テレビプロデューサー。上智大学文学部新聞学科非常勤講師。1992年テレビ朝日入社。社会部記者や、スーパーJチャンネル、報道ステーションなどのディレクターを経てプロデューサーに。ABEMAの立ち上げに参画。「AbemaPrime」、「Wの悲喜劇」などを企画・プロデュース。2019年8月に独立。

関連ニュース