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【鎮目博道 テレビ用語の基礎知識】「街頭生中継」 プライバシーの侵害大丈夫か? (2/2ページ)

 僕たちは街頭から生中継する際、「できるだけ通行人の顔がバレないように配慮するように」と先輩から言われて注意してきました。ところが、最近は、全くそんな気を使っているとは思えない中継が増えている気がします。

 …っていうか、バラエティーでは街角の通行人の顔をモザイクで隠していることが多いのに、なぜニュースは…そのダブルスタンダードはいったい何なのでしょう。

 少なくとも「腕章を巻き、ライトを焚(た)いてわかりやすく中継すること」で映りたくない人が避けられるようにするのが最低限のルールだと思っています。

 実態は、車で移動しつつ、車内から街の様子を生中継したり、渋谷スクランブル交差点を無人固定カメラで、顔がわかるくらいアップにしたり、生中継されていることに気づきようがない生中継が増えています。これ、いいんですかね?

 「監視社会の恐ろしさ」「個人のプライバシーが大切」と日ごろ報道しているテレビ局が、率先して監視社会を推進してどうする!と怒りを感じてしまいます。やれやれ。

 ■鎮目博道(しずめ・ひろみち) テレビプロデューサー。上智大学文学部新聞学科非常勤講師。1992年テレビ朝日入社。社会部記者や、スーパーJチャンネル、報道ステーションなどのディレクターを経てプロデューサーに。ABEMAの立ち上げに参画。「AbemaPrime」、「Wの悲喜劇」などを企画・プロデュース。2019年8月に独立。

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