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【鎮目博道 テレビ用語の基礎知識】「街頭生中継」 プライバシーの侵害大丈夫か? (1/2ページ)

 最近よく「街頭生中継」を目にします。例えば、新型コロナの「夜の街関連」の感染が相次いでいると言われる東京の新宿・歌舞伎町から「ご覧のように多くの人で今も歌舞伎町はにぎわっています」などとリポートする生中継。新型コロナで「街に人がいる」のがニュースになって以来増えてますよね。

 しかし、大丈夫なの? と思わず心配になってしまう生中継も多くてヒヤヒヤしています。ちょっと、通行人をアップにしすぎではないでしょうか。

 もしこっそり社内不倫しているカップルが映っていたら? 得意先に「出張です」とウソをついて別の得意先を接待しているサラリーマンが映っていたら? ゲイであることをカミングアウトしたくない人がパートナーと一緒にいたら?

 いきなり全国にその姿が放送されてしまい、バレてはいけない人に見られて人生が変わってしまったら、テレビ局はどう責任を取るのでしょうか。ニュースなのはあくまで「たくさん人がいること」なのであって、そこにいる人が誰なのかをバラす権利があるとは思えません。プライバシーの侵害なのではないでしょうか。

 まして、「歌舞伎町は夜遅いのにこんなに人がいます」と批判がましく生中継されるかもと思ったら、行くのをやめようかと考える人もいると思います。それは、歌舞伎町で懸命に感染対策をしながら営業している、普通の飲食店の営業妨害になってはいないでしょうか。

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