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【生誕100年 世界のミフネ伝説】「レッド・サン」 アラン・ドロン出演は日本側の提案で… (1/2ページ)

 「羅生門」の成功で海外オファーが殺到した三船敏郎。1967年の「グラン・プリ」に始まり、68年「太平洋の地獄」、76年「ミッドウェイ」など海外の作品14本に出演した。

 舞台はアメリカ西部。リンク(チャールズ・ブロンソン)とゴーシュ(アラン・ドロン)率いる強盗団は金貨を積んだ列車を襲撃した。その列車には、とんだお宝が。日米修好の任を帯びた坂口備前守(中村哲)ら日本の全権大使一行がミカドから大統領に献上するため金で作られた特別な宝刀を持っていたのだ。

 ところが欲を出したゴーシュは、邪魔なリンクが列車から金貨の袋を運んでいるところにダイナマイトを投げ入れて逃走してしまう。

 一方、大切な刀を奪われた日本の武士たちは切腹ものだといきりたち、すご腕の黒田重兵衛(三船)に「大統領に会うまでの7日間でその刀を奪い返せ」と命を下す。だが予想外のことが起こる。爆死したはずのリンクが生きていたのだ。リンクは自分を裏切ったゴーシュに復讐を誓っていた。ここで黒田とリンクが手を結ぶことに…。

 当時欧米では007などのスパイアクションが大人気。三船プロが米国5大大手映画会社のパラマウントに「サムライ西部劇」を提案した。備前守が黒田に7つの結び目がついた脇差をわたすシーン。1日たつごとにひとつずつ結び目をほどくわけだ。こんなところまでちゃんとした江戸時代の作法を正しく描いているのには驚く。

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