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コロナ禍見抜いた!? 三谷幸喜の舞台 まだまだ無視できない人々の“ばらけ具合” (1/2ページ)

 東京ディズニーリゾートが再開した1日。東京・渋谷のPARCO劇場では脚本家の三谷幸喜氏(58)が書き下ろした舞台「大地(Social Distancing Version)」が初日を迎え、東京・上野では老舗寄席の鈴本演芸場が4月4日から閉じていた木戸を開けた。

 アミューズメントパークにしろ、劇場にしろ、映画館にしろ、寄席にしろ、その場に行く行為がワクワク感なのだ。劇場の入り口に足を運び入れる瞬間、寄席の木戸をくぐる瞬間、ストリーミングやオンラインにはない興奮がもたらされる。

 PARCO劇場の定員は636人。その50%にあたる318席が売り出された。ステージ上も客席も、他者との距離感が保たれている。

 架空の独裁国家を舞台にした「大地」は、三谷氏本人も「先見の明がある」と自賛するほど、脚本を書いた昨年の段階でコロナ禍を見抜いていたかのような視点だ。

 舞台では、演じることができない俳優たちが、もどかしさ、怒りなどをぶつけ合う。演じられないということは、俳優にとって自由を奪われたも同然なのだ。

 基本的にひとりで高座にあがり、しゃべる落語家には、舞台や映画のような距離感の心配は少ない。

 上野の鈴本演芸場は、密を避けるために入場者を定員の50%、140人に限定したが、1日の昼の部の高座に上がった春風亭一之輔(42)は、「東京ディズニーランド(の再開を)、テレビのニュースでやっていましたけど、前のめり(の客)は危険。噺家はへそ曲がりですから、トゥーマッチは求めません」と客席を見渡し薄く笑う。

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