記事詳細

【織田哲郎 あれからこれから】ロックとポップスの「融合」 ZARDがその答えだった (1/2ページ)

 2007年、ZARDの坂井泉水さんが亡くなりました。享年40、あまりにも早い死でした。

 私はZARDのデビュー曲「Good-bye My Loneliness」から始まり、「負けないで」「揺れる想い」「マイフレンド」「心を開いて」など、多くの曲に作曲で参加してきました。ですが、彼女とは実際には2度ほどしか会っていません。しかも大した会話もしたことがありませんでした。

 誰かの曲を作ろうとしたとき、スムーズに良い作品ができる場合もあれば、いくらその人の歌が好きでやる気があっても、今ひとつ素晴らしい作品にはならないという場合もあります。これは理屈ではなく、運気のようなものの相性としか言えません。その点において、坂井さんとは共作者としての相性がとても良かったと思います。

 話は変わりますが、私は中学時代、いろいろな音楽が好きでした。美しいメロディーや美しい和音展開はとても好きでしたが、その一方で、血が沸き立つようなロックにもどんどんはまっていきました。

 そんな中、どうしてきれいなメロディーのポップな曲を、迫力あるロックな音でアレンジして演奏する人たちがいないんだろう? と疑問に思いました。1970年代前半には、そういうバンドがほとんどいなかったのです。おそらくクイーンが唯一、そういう要素のあるメジャーなバンドだったと思います。

関連ニュース